離乳食、悲喜こもごも
離乳食開始前、手作りする気がさらさらなかった私は、お湯を入れるだけでOKのおかゆや野菜のフレーク、だしやとろみの素を揃えた。
離乳食を全く食べない子もいる、離乳食はお供え物だと思え、ハンドブレンダー?そんなもの使うのは最初だけ、などの情報を事前に入手していた私は、とにかく楽しよう、できるだけ既製品オンリーでいこう、と思っていたのである。
それがどうだろう。
今日も私はせっせと茹でたキャベツをすりこぎですり潰している。これは本当に全く不本意なことであったがそれと同時に私が自ら望んでやっていることでもあった。
こんなはずじゃなかった。
こんなはずじゃなかったのに。
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
そう。子はよく食べる子だった。
最低でも、用意した離乳食の半分〜2/3は食べる。口を開けないということもないし、酸っぱい食べ物や初めて食べるものも嫌がらずにパクパク食べる。
私はもう、完全に楽しくなってしまっていて、毎週末、買ってきた野菜を切って茹でてすり潰し、冷凍ストックをこしらえている。まだ届いてはいないが、ついにハンドブレンダーも買ってしまった。
その一方で、悩みも尽きない。
離乳食中に泣き出してしまう、お皿やスプーンを掴みたがる、子の服や周囲が離乳食だらけになる、離乳食前に昼寝して欲しいのに寝てくれない。
悩んでもしょうがないことも多く、悩んでるうちに子が成長して解決してしまうような気もするが、どうにかならないものか、とついつい考えてしまう。食べてくれるだけ感謝したいが、なかなかそうもいかないのだ。
とりあえず、椅子と子ども用のスプーンを買いに行こうね、と夫と話をしている。
もうまもなく、1人でおすわりできるようになりそうだ。